中国茶道は、各地方に民族の飲茶習わしの作法がある。
「文人茶」は、多くの文人を輩出している江南の「江南D竹」という文人音楽を流しながら、長い線香を立てて茶演技を行う。“自然に根ざし茶をもって雅を志し、徳を積む”という、文人精神を再現するもので、茶器は蓋碗(広口の茶碗)を使用する。
「擂茶」は、軽快で民族色が音楽をバックに、素朴な農民の娘が、すり鉢で茶を砕きながらお湯を注ぎながら演じて、のどかな田園の風景を演出する。
「酥油茶礼」は、チベットのバター茶作法。
「禅茶」は、お坊さんの茶道。古くから“茶禅一味”といわれる禅宗の教え。
「西湖龍井茶」西湖龍井の茶道。透明なグラスに、茶葉を入れ、そのままお湯を注ぎ入れ、茶葉が静かに沈む様子を見ながら、江南音楽「春江花月夜」をバックにお客をもてなす。お茶をもってお客を篤くもてなすという、中華民族の伝統を受け継ぐもの。
(杭州中国茶叶博物館HPより抜粋)
最も有名な中国茶茶道が、小さな茶杯を使った茶礼を「工夫茶」(功夫茶ともいう)と呼ばれる。
広東省の潮州式茶礼では、20ccぐらいしか入らないような小さな茶杯に、蓋碗(広口の茶碗)で淹れる作法がある。
この茶礼を、台湾で日本茶道の精神的な部分を取り入れ、「茶道」のように様式化され、それが香港や韓国へと広がって、今のような工夫茶(中国茶藝)になっていったといわれる。